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スニーカーに対しての想い

私が初めてスニーカーに憧れたのは小学生の頃に遡ります。
当時連載されていたスラムダンクという漫画に影響され、バスケットを始めたのがきっかけでした。
話が進んでいく中で主人公の桜木花道が、バスケットシューズをエアジョーダン1に履き替えるシーンがあったのですが、実際にその頃AJ1の復刻版が発売され、いてもたってもいられず通販で購入したのを今でも覚えております。
その後、職人の道に進み、革製品を主に様々な物作りに携わるようになりました。
メインはバッグや革ジャン、スマートフォンケースなどの商品を牛革とクロコダイルを使って製作・販売しており、芸能界の方や経営者の方々など幅広い層にご支持いただいております。

ある時、アメリカで活躍しているカスタムスニーカーアーティスト、シューサージョンの作品が目に留まりました。
彼は自身を【シューサージョン(靴の外科医)】と名乗り、ナイキのスニーカーをエキゾチックレザーでカスタマイズしています。
ハリウッドスターやNBAの選手などを顧客に持ち、ロサンゼルスを拠点に巨大な自社工房「ファクトリー」にて製作している姿が、日本の職人像の域を超えていて衝撃を受けました。
そしていつか私も自分でカスタムスニーカーを作ってみたいと考えるようになりました。
そう思うようになってから何年か経ちましたがカスタムスニーカーのスクールがあるのを知り、この時しかないと思い立ち、2023年5月に念願のシューサージョンが運営しているワークショップへ単身参加して参りました。
ずっと職人生活に邁進していたため、私は今まで海外に旅行したことも無く、初めての海外はとても新鮮で、若かりし頃のゼロからスタートした時の情熱を思い出しました。新しい分野の技術を学ぶことや、課題も持ち帰ることが出来、本当にとても良い経験でした。
日本に帰ってから研鑽を積み、試行錯誤を繰り返し、これまで培ってきたオリジナルブランド・ハイブランドカスタムの経験とアメリカで学んだカスタムスニーカーの技術をミックスした作品を自社のHPにて発表します。

私の作るカスタムスニーカーは、厳選したクロコダイルを使用し、これまで培ってきたステッチワーク・芯出し技術が凝縮された至高の一品となります。
スニーカーを自分で作っていて分かった利点があります。それはソールがすり減った際に、新しいソールに張り替えることが出来るので、捨てずに長く履き続けられるということです。
折角、気に入ったデザインやプレミアム価格のスニーカーを買ってもソール交換が出来ないため、履くのが勿体なく飾るか、履き潰して捨てるかのどちらかでしたが、私自身がスニーカーを作れるようになったことで、自社が作成したカスタムスニーカーに関しては、リペアを継続的にすることで長くご愛用していただけます。
結果的に物を大事にする、という現代のエシカルファッションの動きに繋がり、本当に嬉しく思います。

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